栄養素の解説 ビタミン  ビタミンA

目や皮膚の健康を保つ

「目のビタミン」とも呼ばれ、視力低下や夜盲症、目の乾燥を防ぐ働きを持つ代表的な脂溶性ビタミンです。ビタミンAは、粘膜上皮細胞を健全に保ち、病原体やウイルス等が身体に入ってくるのを水際でガードする働きもしています。そのためビタミンAが不足すると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなったり、皮膚や粘膜が乾燥したり、ドライアイ等の目のトラブルが起りやすくなります。

ビタミンAには、動物性食品に含まれて初めからビタミンAの形となっている「レチノール」と植物性食品に多く含まれ体内でビタミンAに変わる「カロテン」があります。カロテンの代表格はβ-カロテン。他にリコピン、クリプトキサンチン、ルテイン等があります。

ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油を使った調理すると吸収力がアップします。しかし摂りすぎると体内に蓄積されて肝臓肥大等の過剰症を引き起こす場合もあります。特に注意が必要なのは、妊娠初期の女性で、毎日3000μg以上摂取していると胎児に奇形が起こる可能性があることも示唆されています。


<多く含む食品>
レバー、卵、うなぎ、牛乳、マーガリン、ニンジン、トマト、ほうれん草、ブロッコリー、小松菜、ピーマン、カボチャ、マンゴなど


<食事摂取基準>
ビタミンAの食事摂取基準(μgRE/日)

  男性 女性
推奨量 上限量 推奨量 上限量
18~29歳 750 3000 600 3000
30~49歳 750 3000 600 3000
50~69歳 700 3000 600 3000
70歳以上 650 3000 550 3000


<栄養機能食品(サプリメント)で摂る場合の注意>
サプリメントで摂る場合の上限は600μg(2,000IU)、下限は135μg(450IU)です。
市販品を使用する場合は、パッケージに表示してある1日の摂取目安量を守ってください。妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取にならないように注意が必要です。ビタミンAを補給するひとつの方法として、ベータカロテンで摂取するのがおすすめです。ベータカロテンは体の中で必要なだけビタミンAに変わるという性質があり、過剰症のリスクが低減されます。
また、より吸収を高めるためには、食後の胃が活発に動いている時間帯をねらうのもひとつの方法です。まとめて摂取するのではなく、一日のうちに数回に分けるのも効率的な方法です。
全てをサプリメントに頼るのではなく、普段の食事のバランスに気をつけましょう。

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