栄養素の解説 ビタミン  パントテン酸

ストレスを緩和し、髪や肌を美しく保つ

パントテン酸の語源は、「至るところに存在する」という言葉が由来となっています。その言葉通り様々な食品に含まれており、さらに腸内細菌により体内でも合成できるので、普通の食生活を送っていれば不足することはありません。しかし、抗生物質などを長期にわたり服用している方は、腸内での合成が妨げられるため不足することがあるので、気をつけなければなりません。

パントテン酸は、コエンザイムAという補酵素の構成成分となっており、タンパク質、糖質、脂質のエネルギー代謝に関与しています。そのため、パントテン酸が不足すると、エネルギー代謝の回転が悪くなり、疲れやすくなったり、肌が荒れたり、脱毛が起こることがあります。美肌を保ちたい方は、ビタミンCやコラーゲンとともにパントテン酸を一緒に摂るようにすると効果的です。

また、パントテン酸は、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの分泌を促す働きもしています。パントテン酸が不足すると副腎皮質ホルモンの分泌量が減少し、ストレスが緩和されにくくなります。ストレスが多いと感じる時には、パントテン酸の消費も増大していますので補給を心がけるようにしましょう。

パントテン酸は水溶性ビタミンで、余剰な分は体外へ排泄されるので、パントテン酸の過剰症の報告はされていません。

<多く含む食品>
干し椎茸、しめじ、納豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、落花生、アボカド、たらこ、鮭、レバー、イワシ、うなぎ、子持ちガレイ、鶏肉 など


<食事摂取基準>
パントテン酸の食事摂取基準(mg/日)

  男性 女性
推奨量 上限量 推奨量 上限量
18~29歳 6 - 5 -
30~49歳 6 - 5 -
50~69歳 6 - 5 -
70歳以上 6 - 5 -


<栄養機能食品(サプリメント)で摂る場合の注意>
サプリメントで摂る場合の上限は30mg、下限は1.65mgです。市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守ってください。水溶性ビタミンで余剰分は体外へ排泄されてしまうため、まとめて一度に摂取するのではなく、数回に分け、食後に摂取するのが良いでしょう。ストレスが多い時には、抗ストレスビタミンのビタミンCやビタミンEと一緒に摂ると効果的です。全てをサプリメントに頼るのではなく、普段の食事のバランスにも気をつけましょう。

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