栄養素の解説 ミネラル  マグネシウム

カルシウムとバランスをとりイライラを防ぐ

マグネシウムは、古代ギリシアのマグネシアという地方で採れたさまざまな病気を治すと言われた白い鉱石に含まれていたことから、「マグネシウム」と名付けられました。

マグネシウムは、体内でいくつかの酵素の働きをサポートし、生命維持に欠かせない様々な代謝に関わっています。体内でマグネシウムの約60%は骨に含まれ、健康な骨つくりに貢献しています。残りの30%は筋肉に含まれ、筋肉や心臓が正常に動き続けることを助けています。

マグネシウムには、カルシウムとバランスをとり、カルシウムの体内の濃度をコントロールする働きもあります。マグネシウムとカルシウムとのバランスが崩れるとイライラすることが増え、精神が不安定になります。また、ストレスを感じている時や、アルコールを飲んだ時には尿中へのマグネシウムの排泄が増えることが明らかになっています。

マグネシウムの欠乏症には、筋力の低下、不整脈、不安感の増大などがありますが、通常の食事を摂っている人には、みられることはほとんどありません。慢性疾患などにより長期に利尿剤を服用している方やアルコール依存症の場合には、マグネシウムの欠乏症がみられることがあります。しかし、健康な人においてもマグネシウムの不足が長期にわたると骨粗鬆症、心疾患、糖尿病等のリスクが高まることも示唆されています。

マグネシウムの過剰症には、吐き気や下痢などがありますが、食事からのマグネシウムの摂取で過剰症の報告はありません。食事以外によるマグネシウムの過剰摂取では、軟便や下痢が起こることがあります。腎機能が低下している場合には、高マグネシウム血症を起こし、心臓に負担がかかることがありますので要注意です。


<多く含む食品>
アーモンド、ピーナッツ、ゴマ、海苔、ひじき、わかめ、昆布、さくらえび、あさり、いくら、かき、チーズ、納豆、きなこ、玄米、ココア など


<食事摂取基準>
マグネシウムの食事摂取基準(mg/日)

  男性 女性
推奨量 上限量 推奨量 上限量
18~29歳 340 - 270 -
30~49歳 370 - 280 -
50~69歳 350 - 290 -
70歳以上 310 - 270 -


<栄養機能食品(サプリメント)で摂る場合の注意>
サプリメントで摂る場合の上限は300mg、下限75mgです。市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守ってください。マグネシウムを効果的に摂取するには、カルシウムとのバランスをとることが大切です。一般にカルシウムとマグネシウムのバランスは2:1が最適であると言われています。また、一度に1日分をまとめて摂取するよりも、数回に分けて摂取する方がよいでしょう。
全てをサプリメントに頼るのではなく、普段の食事のバランスに気をつけましょう。

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