栄養素の解説 ミネラル  ヨウ素

成長・新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンの成分となる

体内のヨウ素の大部分は、甲状腺に含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンを作るのに欠かせない栄養素です。甲状腺ホルモンには、成長を促進し、全身の新陳代謝を活発にする働きがあります。また、たんぱく質の合成にも関わるので、髪、肌、爪を美しく保つため効果もあります。

ヨウ素は、不足しても、摂り過ぎても、甲状腺に無理のかかるミネラルです。ヨウ素が不足すると、体内で必要とする甲状腺ホルモンを作り出せなくなるため、甲状腺を刺激する下垂体ホルモンの分泌が活発になります。その結果、甲状腺がホルモンを作るために一生懸命に働きます。また、摂り過ぎた場合にも、甲状腺の働きが活発になりすぎ、やはり甲状腺に過剰に働いて無理がかかります。不足の場合も、摂り過ぎの場合も、甲状腺に負担がかかった結果、甲状腺が肥大し、甲状腺腫ができてしまいます。欠乏の場合も過剰の場合も、症状としては、皮膚の乾燥、精神の発達や成長の遅滞などが見られることがあります。

ヨウ素は、主に海に含まれているので、海産物を多く摂取する日本では、通常の食事をしていれば不足になることはありませんが、内陸部の国では不足症状が起こることがあります。
健康な人であれば、過剰に摂取した分は、排泄されてしまうので、過剰症の心配はありませんが、まれに海藻類やサプリメントの過剰摂取により、過剰症がみられることがあります。ヨウ素は、適量を摂取することが、大切なミネラルです。毎日、食生活の中で、適度に海の恵みの食材を取り入れていれば、不足にも過剰にもならない適切な量のヨウ素を摂取することができるでしょう。


<多く含む食品>
昆布、わかめ、海苔、ひじき、かつお、いわし、さば、あじ、大豆、あずき、鶏肉 など


<食事摂取基準>
ヨウ素の食事摂取基準(μg/日)

  男性 女性
推奨量 上限量 推奨量 上限量
18~29歳 150 3000 150 3000
30~49歳 150 3000 150 3000
50~69歳 150 3000 150 3000
70歳以上 150 3000 150 3000


<栄養機能食品(サプリメント)で摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。甲状腺の障害を医師に指摘されている方は、必ず医師に相談するようにしてください。
サプリメントで摂る場合には、1日分を一度に摂取するより、数回に分けて食後に摂取するのが効果的です。全てをサプリメントに頼るのではなく、普段の食事のバランスに気をつけましょう。

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