栄養素の解説 ミネラル  ニッケル

鉄の吸収を促し、遺伝子情報を正常に保つ

ニッケルは、金属として50円玉や100円玉の合金に使われていることで有名ですが、栄養素としての研究が行われるようになったのは、近年のことです。
ニッケルは主に骨に存在し、腎臓、肝臓、心臓などの臓器や皮膚にも含まれています。量は、体重70kgの人の体内に約10mg程度です。

ニッケルには、遺伝子情報を正常に保つ働き、食物として摂ったたんぱく質をビタミンB6とともに身体に必要な形に作り変え成長を促す働き、鉄の吸収を促進する働き、いろいろな酵素を活性化させる働き、尿素をアンモニアと炭酸ガスに分解するのを助ける働きなどがあることが分かってきました。

普通の食事を摂っていれば不足する心配はなく、今まで人間に欠乏症が起こったという報告はされていません。動物においては、ニッケルが不足すると鉄の吸収が妨げられ、血を作るにメカニズムに異常が起こる、骨が正常に成長しなくなるなどの症状が現れることがあります。
ニッケルは、体内への吸収率がとても悪いミネラルなので、摂りすぎによる過剰症が起こることはありません。


<多く含む食品>
大豆、いんげん豆、きな粉、海苔、きび、ココナッツ、抹茶、あずき、山椒、はとむぎ、そば など


<食事摂取基準>
食事摂取基準は定められていません。


<栄養機能食品(サプリメント)で摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。ニッケルは、鉄、亜鉛などの他のミネラルと互いに関わりあって働いているミネラルなので、他のミネラルとのバランスに気をつけましょう。サプリメントで摂る場合には、1日分を一度に摂取するより、数回に分けて食後に摂取するのが効果的です。全てをサプリメントに頼るのではなく、普段の食事のバランスに気をつけましょう。

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