栄養素の解説 その他  クエン酸

エネルギーを作り出すのを助け、疲労回復を早める

柑橘類の果物や、梅干などの酸味の主成分となっているのがクエン酸です。クエン酸の主な働きは、ブドウ糖からエネルギーを作り出すのを助けています。ブドウ糖は、いくつかの過程を経て、最終的にエネルギーにかえられますが、その中心を担っているのが、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などのいくつかの物質に次々変えられていくエネルギー代謝のサイクルです。その一番初めとなる物質がクエン酸であるため、このエネルギー代謝サイクルはクエン酸サイクル(別名TCAサイクル)と呼ばれています。このクエン酸サイクルは、脂肪やたんぱく質からエネルギーを作り出す場合にも、必ず通らなければならない重要なポイントなのです。

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栄養素Q&A  栄養素Q&A vol.2

Q1
クエン酸と血液をサラサラにする効果には関係あるのでしょうか。

A
血液サラサラという言葉は、一般的には、生活習慣病の血液検査でのコレステロール値、血糖値などが正常であるという意味に捉えられていることが多いかと思われます。ここで、「サラサラ」の意味を、コレステロール値と考えると、クエン酸には、コレステロール値を正常に戻す働きは報告されていないので、特に関係はないと思われます。
次に、血糖値で考えてみると、クエン酸は、ブドウ糖が体内に取り込まれてから、エネルギーに変わる過程で関わっている物質で、エネルギーを作り出す過程が滞りなく進むことを助けているため、エネルギー代謝がスムーズに進めば、ブドウ糖の体内への取り込みが増す可能性がないわけではありません。しかし、ブドウ糖の体内への取り込みには、インシュリン等他の因子も関わっていますので、一概にクエン酸だけの働きにより、血糖値が改善するわけではないと思われます。
クエン酸には、血液の凝集性を抑える働きもありますので、血液の流れが良くなる可能性もあります。クエン酸の血液サラサラ効果については、血液サラサラの意味をどう捉えるかで、変わってくるのではないでしょうか。クエン酸だけに限らず、たったひとつの成分で、全てが改善するものは、ありません。生活習慣、食生活等を健全に保つことが、一番の健康の秘訣でしょう。

Q2
胃が弱いので柑橘類が苦手です。クエン酸を柑橘類以外の食材で摂るにはどうしたらよいでしょう。

A
クエン酸は、酸味があるため、胃への負担を感じる方がいらっしゃいます。柑橘系の果物は苦味があるため、すっぱさを余計に感じさせることもあるのではないでしょうか。クエン酸は柑橘系の果物以外には、梅干や梅肉エキス、酢などにも多く含まれています。柑橘系の果物ほど含有量は多くありませんが、イチゴ、キウイ、メロン、パイナップル、桃などの果物にも含まれています。 
空腹時に酸味のあるものを摂ると、胃への負担が強くなりますので、食事中や食後に摂るようにすると良いでしょう。また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は、胃粘膜を保護する作用があり、砂糖やはちみつなどの糖分は、酸味を和らげる働きがありますので、これらの食品と一緒に摂るようにすると胃への負担を軽減できます。体調が悪い時の「お粥と梅干」は定番メニューですが、お粥に含まれている炭水化物も胃への負担を和らげます。
摂り方で、胃への負担を減らすことができますので、食べ方も工夫してみてください。

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