栄養素の解説 その他  クエン酸

エネルギーを作り出すのを助け、疲労回復を早める

柑橘類の果物や、梅干などの酸味の主成分となっているのがクエン酸です。クエン酸の主な働きは、ブドウ糖からエネルギーを作り出すのを助けています。ブドウ糖は、いくつかの過程を経て、最終的にエネルギーにかえられますが、その中心を担っているのが、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などのいくつかの物質に次々変えられていくエネルギー代謝のサイクルです。その一番初めとなる物質がクエン酸であるため、このエネルギー代謝サイクルはクエン酸サイクル(別名TCAサイクル)と呼ばれています。このクエン酸サイクルは、脂肪やたんぱく質からエネルギーを作り出す場合にも、必ず通らなければならない重要なポイントなのです。

このエネルギー代謝のサイクルがうまく回転せず、不完全燃焼の状態となると、身体の中に乳酸が溜まり、疲労感が強くなります。完全燃焼するための潤滑油の働きをしているのが、クエン酸とビタミンB1なのです。疲れた時に、柑橘系のフルーツを摂ると元気になるのは、強い酸味でのリフレッシュ効果とクエン酸が補給されたことにより、代謝回転がスムーズに回り始めるからだと言われています。
また、クエン酸はカルシウムや鉄と結合して、これらのミネラルの吸収率をアップする働きもあります。他にも、クエン酸には、尿をアルカリ化する働きがあり、尿酸の排泄を促すことから、痛風の治療薬にも使われています。

クエン酸を多く摂りすぎても、今までに過剰症が起こったとの報告はなされていませんので心配はありません。しかし、酸味があり、胃酸の分泌を促進しやすいので、胃潰瘍の時には控えめにした方がよいでしょう。また、梅干しでクエン酸補給をする場合には、塩分の摂りすぎになりがちですので気をつけましょう。

<多く含む食品>
レモン、キウイ、イチゴ、グレープフルーツ、みかん、オレンジ、夏みかん、梅干しなど


<食事摂取基準>
食事摂取基準は定められていません。


<サプリメントで摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。クエン酸と他の食品や医薬品、サプリメントとの相互作用の報告はありません。
疲労回復のためには、クエン酸を単独で摂取するよりも、ビタミンB1と併用する方が効果的です。

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