栄養素の解説 その他  ペクチン

野菜や果物に含まれる水溶性食物繊維

ペクチンは、野菜や果物などの植物性食品に含まれている水溶性の食物繊維です。植物の細胞と細胞をつなぎ合わせる接着剤の役割をしています。水分とともに溶け出し、ゼリー化する性質をもっています。この性質を利用して作られたものが、果実を原料とし、糖分とともに煮詰めたジャムやマーマーレードです。

ペクチンは、水に溶ける性質を持った食物繊維なので、摂取すると身体の中で、水を含んでゲル状になります。そのため、一緒に食べた食品の栄養吸収が緩やかに行われるようになり、血糖値の急激な上昇を防いでいます。また、余分なコレステロールを包みこみ体外へ排泄するので、コレステロール値を低下させる働きもあります。水分を蓄えゲル状となったペクチンは、腸の環境の改善にも働きかけるため、便秘、整腸作用もあります。また、有害物質の排泄を促す作用も持っています。
他に、ペクチンは、いろいろな食品に、ゲル化剤、増粘剤などの食品添加物として利用されています。

ペクチンなどの食物繊維の適正な量の摂取は、健康増進効果が期待できますが、摂り過ぎると、鉄やカルシウムなどのミネラルの吸収を妨げることがありますので、注意が必要です。食品からの適度な量の摂取を心がけるようにしましょう。

<多く含む食品>
りんご、いちご、なし、アンズ、キウイ、もも、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、夏みかんなどの果物


<食事摂取基準>
食事摂取基準は定められていません。
食物繊維としては、定められていますので、参考にしてください。

  男性 女性
目安量 目標量 目安量 目標量
18~29歳 27 20 21 17
30~49歳 26 20 20 17
50~69歳 24 20 19 18
70歳以上 19 17 15 15
2005年食事摂取基準 食物繊維(g)


<サプリメントで摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。食物繊維全体として、一日の摂取推奨量が20~25g程度となっていますので、それ以上摂取する必要はありません。

貧血で鉄剤、骨粗鬆症でカルシウム剤などを服用されている方、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)で医師から処方された薬を飲んでいる方は、必ず医師に相談してから摂取するようにしてください。


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