栄養素の解説 その他  タウリン

生活習慣病予防にかかせない海の恵み

タウリンの語源は、ラテン語の雄牛(taurus)で、牛の胆汁の中から発見され名づけられました。その名の通り胆汁の主成分である胆汁酸に多く含まれ、腸管内で脂肪の消化を助けています。

タウリンは胆汁生成を促進するため、胆汁の原料となる体内のコレステロールの消費が増し、血中コレステロール値が正常化します。体内では、主に筋肉、肝臓、心臓、脳、網膜などに存在し、各々の場所で重要な働きを行っています。肝臓では、肝細胞の再生を促し、解毒作用を強め、心臓では、心筋の収縮力が高め、うっ血性心不全の予防効果が期待できます。他に網膜を正常に保つ働きがあるため、医薬品として、目薬の中に配合されています。

また、乳幼児の脳の発達に欠かせない物質です。そのため母乳中には多く含まれており、含有量が少ない粉ミルクには、タウリンが添加されています。成人では、体内でシスティンからある程度は合成することができますが、乳幼児は合成能力が低いため、必須アミノ酸のように扱われています。

タウリンには、疲労回復を早める作用もあるため、医薬品の栄養ドリンク剤にも成分として含まれています。

タウリンは、海産物に多く含まれているため、魚介類をあまり食べず、インスタント食品やファーストフードを多用している方は不足している可能性が高くなります。不足していると成人では疲れやすくなり、乳幼児では、成長が遅れたり、網膜に異常が出ることがあります。週に何回かは、魚介類を食べるように心がけてください。タウリンは水溶性であるため、魚介類を食べる時は、煮汁も一緒に食べるようにすると、タウリンを有効的に摂取することができます。


<多く含む食品>
ホタテ、カキ、タコ、イカ、エビ、サザエ、ハマグリ、マグロ、サンマ、アジ、ブリ、サバ、イワシ(魚類は特に血合い部分に多く含まれている)


<食事摂取基準>
食事摂取基準は定められていません。


<サプリメントで摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。タウリンは水溶性のため、不要な分は尿とともに排泄されていきますので、摂りすぎになる心配はありません。水溶性のため一度にたくさん摂取するより、数回に分けて摂取した方が効果的です。


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