栄養素の解説 その他  リコピン

真っ赤なトマトのパワーのもと

リコピンは、赤い色素のカロテノイドの仲間のひとつです。カロテノイドの仲間の中でも、リコピンは特に抗酸化作用が強く、その力はβカロテンの2倍以上といわれています。
リコピンを含む代表的な食品はトマトです。トマトは、たくさん光を浴びて真っ赤に熟するほどリコピン含有量が増加するので、リコピンを多く摂取するためには、真っ赤なトマトを選ぶことが大切です。また、生で食べるタイプのトマトより、トマトジュースやケチャップなどの原料となる真っ赤に熟した加工用のトマトのほうが、リコピンの含有量が多くなっています。

リコピンの主な働きには、血糖値を安定させる働き、肥満を改善する働き、免疫力を強める働き、動脈硬化を予防する働き、アンチエイジング作用などの生活習慣病予防の効果が期待されています。他にも、アレルギーや美白などの美容面にも効果があることで研究が続けられています。

リコピンの一日の必要量は、一般的に15mg程度といわれており、これは大きめのトマト2個分、トマトジュース1缶程度です。食品から摂取する場合には、特にとり過ぎによる過剰症の報告はなされていません。

リコピンは、熱に強い性質を持っているため、炒めたり、煮込んだりしても、その成分が変化する心配がありません。また、油に溶けて身体に吸収されるタイプのため、油を使った料理にすると吸収力が高まります。完熟トマトとオリーブオイルを使った地中海料理などは、リコピンを有効に摂取するのに最適の料理法です。また、トマトを使ったサラダのドレッシングにはノンオイルタイプでない方が、リコピンを摂取するためには優れています。トマトケチャップ大さじ1杯にも約4mg弱のリコピンが含まれていますので、日常の料理で使うようにすれば、リコピンを有効的に摂取することができます。


<多く含む食品>
トマト、スイカ、柿、ピンクグレープフルーツ、グアバなど


<食事摂取基準>
食事摂取基準は定められていません。


<サプリメントで摂る場合の注意>
サプリメントで摂取する場合の上限、下限は特に定められていませんが、市販品を使用する場合にはパッケージに表示してある1日の摂取目安量を守って下さい。他の医薬品やサプリメントとの相互作用は、報告されていないので、特に心配する必要はありません。妊娠中、授乳中の方は、食品中からの摂取であれば、問題がありませんが、サプリメント由来のものは、安全性に関するデータがまだ十分でないので、摂取を控えめにする方がよいでしょう。


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