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栄養素Q&A vol.12 |
管理栄養士の大場先生がみなさんの質問にお答えします!
Q
リコピンの抗酸化作用について、わかりやすく教えてください。
A
酸素は、私たちの生命維持に欠かせない物質です。活性酸素は、酸素の状態が不安定になり酸化力をもったもので、食べ物からエネルギーを作り出す過程で必ず一度は作られます。また、活性酸素には、体内に侵入する細菌等を撃退する働きもあり、適度な発生量のため体内で処理できていれば、問題がありません。しかし、喫煙や飲酒、強い日差しを浴びる、空気の悪い環境下で生活する、ストレスを受けるなどの外部要因を受け、体内で処理しきれなくなるほどの活性酸素が増え、体内のたんぱく質や脂質を酸化し、DNAを傷つけるようになると問題です。この増大した活性酸素の酸化攻撃力を消去するのが抗酸化作用です。
活性酸素には、構造上の違いにより、いくつか種類があります。その中でも、酸化攻撃力が強く不安定な形をしている「一重項酸素」を消去する働きをしているのが、抗酸化物質のビタミンC、ビタミンE、カロテノイドの仲間などです。カロテノイドの中でもトマト中のリコピンは、特にその作用が強く、βカロテンの約2倍以上の力があると言われています。
トマトは、自分自身でリコピンを作り出し、暑い夏の強い日差しや外界からの害から実を守っています。自分自身で抗酸化物質を作り出せない人間は、自然の力に助けられて、酸素の害から自分の身を守るしかないのでしょう。




