管理栄養士大場泉のビタミンCのはなし
ビタミンCの歴史

15〜16世紀の大航海時代。人々は新しい世界を求めて海に出ました。 当時船乗りたちが恐れたのは、歯茎や皮膚から血が出て、ついには死にいたる壊血病でした。 有名な例では、1497年に出航したVasco da Gamaも、163名中100名の乗組員を失い、1519年に世界一周の航海に出発したMagellanも、5隻のうち残ったのは1隻のみ。しかも生存者は18名でした。いずれも、壊血病の発生が主な原因といわれています。

18世紀になると、かんきつ類が壊血病を予防することが発見されました。昔は冷蔵や保存の技術がないため、長い航海では、野菜や果物が食べられないために起こる病気だったのです。 そして20世紀になり、壊血病に効く成分は”ビタミンC”と名づけられ、大量生産できる方法も見つけられます。そして現在、ビタミンCはもっとも身近なビタミンとして定着しています。

ビタミンCはなぜ必要?

ほとんどの哺乳動物は、体内で必要なビタミンCを自ら作り出すことができますが、人間はみずからビタミンCを作り出すことができません。そのため、食事から補わざるを得ません。

ビタミンCを体内で作れないのは人間 体の潤滑油の役割を担うビタミンのうち予防医学の面で注目されている ビタミンC
ビタミンCはどのくらい必要?

「日本人の食事摂取基準2010年版」では、ビタミンCの推奨量は、12歳以上の大人で一日100mg と定めています。

100mgのビタミンCを摂るには さやえんどう約70枚 菜の花約8本 いちご中11個 ブロッコリー約4房 キウイフルーツ約1.7個分 こんな症状があったらビタミンC潜在性欠乏症? 肌荒れ だるさ 風邪をひきやすい なんとなく体調が悪い

大場 泉 (おおば いずみ)

1957年生まれ 京都女子大学家政学部食物学科卒。管理栄養士。
病院栄養士、調理師養成専門学校教員を経てフリーに。現在、大学・専門学校非常勤講師、メニュー開発、栄養指導などを中心に幅広く活動している。